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「ペット可」の賃貸物件に関する今後の展望

  2015/11/18    業界裏ばなし

賃貸アパート・マンションでは、大体ペットを飼うことが禁止されています。

中には「ペットを飼ってもいいですよ」という物件があり、それを特徴として募集時に

ペット可

と表示されています。

ペットを飼っている入居者さんは、この「ペット可」と記載がある物件を頼りに

部屋を探すわけです。

 

では、犬と猫ではどちらを飼っている人が多いのでしょうか。

ペットフード協会が2014年10月に行った平成26年度の

全国犬・猫飼育実態調査」では、

およそ5495万世帯中

犬:1,034万6,000頭 世帯比率15%

猫:995万9,000頭  世帯比率10%

で、数字上は犬の頭数の方が多いのですが、

2011年以降、

犬は約15%減少、猫は3.6%増加しており、

将来的には猫の飼育数が犬を上回ると予想されています。

 

私は今、あいにく犬も猫も飼っていませんが、

ペットを飼育することによる効用は人の内面に影響しているようです。

犬や猫を飼っている人のアンケートでは

生活に潤いや安らぎを実感できるようになった

が半数以上を占め、

高齢者は「寂しがることが少なくなった」

夫婦は「夫婦の会話が多くなった」

と答えています。

 

少子高齢化により、人間の家族だけでなく、ペットも家族の一員として必要性を増している今、

賃貸物件を「ペット可」にすることで、需要を獲得できる可能性が高まると思います。

家主にとって興味深いアンケート(ベットフード協会)では、

「将来的にを飼いたいと思っている人が、飼えない理由」として

1位:集合住宅に住んでいて禁止されているから (27.7%)

2位:十分に世話ができないから(9.8%)

3位:別れがつらいから(9.5%)

4位:お金がかかるから(7.2%)

となっており、圧倒的に集合住宅が原因。

さらに年代別にみると、

20代では40.6%が「賃貸アパート・マンションに住んでいるから

と答えています。

 

「犬を飼えない理由」も猫と同じく集合住宅原因が1位ですが、

こちらは22.2%。

犬よりも猫の方が厳しく制限されていることが浮き彫りになっています。

 

家主にとっては、「猫はしつけができない」「爪を研いで壁や床を傷つける」「尿の臭いがきつい」などの印象が強いようですが、猫の習性を知れば問題も少なくなるそうです。

  • 不妊・去勢手術を必ず行う
  • 外に出さない

として、猫にストレスを感じさせないようにすることが重要です。

 

逆に、猫を飼いたい人の需要を掘り起こすため、部屋の中に「キャットウォーク」という、上から下を見下ろせるスペースをつくっているオーナーもいます。

 

少子高齢化・猫ブームなど、世の中の動きと入居者のニーズを敏感に察知して、賃貸のスタイルを柔軟に変えていくことも考えたいですね。

 

ちなみに私の所有する賃貸マンションは「ペット可」です。

早く満室になることを願っています。

 

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