太陽光設備と不動産賃貸業
2016/04/05 リアルな活動報告
2016年3月に太陽光設備のリース契約をしました。
場所は茨城県です。
土地の広さは2区画合計で、4,235㎡
そこに220kW と80kWの発電設備があります。
ソーラーパネルの枚数は、全部で1,056枚。
私は現在の所有物件2棟の屋上に、
それぞれ太陽光パネルを設置しており、
参考までに
昨年一年間の実績をカンタンにご紹介します。
*買取単価は1kWhあたり37円(税別)です。
屋上に設置する太陽光発電設備の収益
A棟は 年間売電額 58万円
ローン返済額 39万円
電気料金 1万円
キャッシュフロー 18万円
B棟は 年間売電額 52万円
ローン返済額 39万円
電気料金 1万円
キャッシュフロー 12万円
となっています。
収益物件と同じように
この太陽光設備を
返済比率・キャッシュフロー(CF)比率
でみてみると
A棟は 返済比率:67%
CF比率:31%
B棟は 返済比率:75%
CF比率:23%
合計で 返済比率:71%
CF比率:27%
になります。
返済比率:71%というのは、
もしも収益不動産だったら
かなり厳しい状況です。
ちょっと空室になると、
たちまち「手出し」が必要になってきます。
しかし太陽光の場合、「空室」になるリスクがなく、
徐々に発電効率が落ちていく程度ですから
収入が予想以上に少なくなる
ということが考えにくいのです。
また、他の経費(管理費など)は
パワーコンディショナーを動かす電気代
程度しかないので、
CF比率は27%で、
今の不動産市況を考えると
まあまあ良い方
と言えるのではないでしょうか。
何より2棟合わせて年間で30万円の
キャッシュが安定的に得られるのは
嬉しいことです。
でもまあ、所詮は建物の屋上につける程度のものですから
そこから大きな収益を期待することは難しいですね。
地面に設置する大型の太陽光発電設備の収益
今回私が契約した設備は
それに比べてかなり大きな規模で、
「野立て」といって
地面に直接パネルを設置するものです。
2013年に連系済みの中古なので、
買取価格は40円(税別)。
昨年の実績では
年間1,623万円の買取でした。
さすがにケタが違いますね。
これは融資ではなく、リースなので、
年間で1,264万円のリース料がかかります。
1億5千万円の土地付き設備を
15年間リースで借り上げます。
いわゆる「返済額」に相当するものです。
返済比率は78%。
高い!
そして今回の設備は50kW以上なので
「高圧連系」といって
専門の電気主任技術者に管理してもらわなければなりません。
ほかに保険や土地の固定資産税もかかり
結局のところ
CF比率は14%。
たったそれだけ?
そう、これだけです。
前述の「物件の屋上に設置する」タイプでは
CF比率27%でしたので
これと比較すると
かなりがっかりしますね。
でも金額にすると230万円。
月20万円弱です。
収益物件に当てはめると
1億円あたり200万円のCF
が目安なので、
まあまあなんじゃないかな、
と思っています。
ローンではない分、負債もなく
リース料は全額、経費になります。
この、年間230万円以上を確保するために
管理内容を精査し、少しでも利益率を高めていくことが
これからの課題です。
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