不動産投資は何歳までできますか?
2015/09/21 リアルな活動報告
最近は若い人でもどんどん不動産投資をされている方が増えて、
「そんな若いうちから良い処に目をつけているなー」と感心します。
20代でも不動産投資ができているのは、はっきり言って羨ましいです。
しかし年齢が若いと、所有資産や勤務先の勤続年数などの面で、社会的信用が熟しておらず、金融機関から希望通りの融資を受けられないことが普通にあります。それでも立派に不動産事業を営んでいるのは、よほど自己資金を貯めたか資産を持っている、ということになりますね。20代から先見の明があって素晴らしいです。
では、年齢が高い方は、何歳まで融資が受けられるのでしょうか。
厳密には、年齢制限はない、と思うのですが、
本日私は、ある物件を下見に行ったときに危機感を覚えました。
その物件は、築24年の鉄骨造でありながらある銀行の評価が高く、
33年〜35年の融資が引ける可能性がある、
とのことでした。
金利は3.5%でしたが、期間がそれだけ長く取れるのであれば月々の返済額も抑えられ、キャッシュフローにも余裕が出て来ます。
もちろん私は前向きに購入する方向で不動産会社の人と話しました。
しかし、その営業マンの方が、私の年齢に気づき、首をかしげたのです。
「この銀行は、融資年齢限度が79歳なんです」
ということは、私の場合、あと30年しか融資期間が取れないことになります。
これは厳しい。
金利3.5%で借りる場合
35年が33年に減ると、返済比率は2%上がり、
33年が30年に減ると、更に3%上がります。
金額で見ると、
35年→30年になる場合、返済額が
年間170万円も増えてしまいます。
法人であれば年齢など関係ないのですが、個人で借りる場合には、
その金融機関によって制限があるようです。
こういう場合、もちろん他の金融機関を当たれば良いのですが、審査スピードの点でなかなか他では太刀打ちできない強みを持っている銀行だと、他を当っているうちに決済されてしまう可能性が高いです。
また、築24年の鉄骨造で、オーバーローン30年以上の融資を引ける金融機関もそうそう見つかりません。
冷静に考えると金融機関の年齢制限がある79歳〜80歳から逆算して、
35年ローンを得るには44歳〜45歳まで
ということになりますね。住宅ローンにも同様だと思います。
だからといって、これが不動産投資ができる限界とは言いたくありませんし、
私は既にその年齢を越えています。
若い人は若い人なりのハンディキャップがあり、
中高年は中高年なりの弱みがある
ということですね。
いずれにしろだからとって不動産投資を諦めるのではなく、
弱点を克服するマインドと行動力が大切ですね。