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不動産投資・はじめの1棟目を決める5つのポイント

  2015/08/28    よくある質問

「収益不動産を買いたいんだけど、マンションかアパートか、築何年くらいが良いのか、どんなものを買えばいいのかわからない」

という質問をいただく時があります。

そうですね。物件情報はたくさんあって、仲介業者さんから

「これはお得ですよ」

なんて言われると、信じたくなるけれど、金額は大きいし、後悔しない判断って、余程の知識がないとできないのでは? と不安になる気持ちもよくわかります。

そこで私が初心者の方にお勧めする、

とーってもシンプルな判断基準をご紹介しましょう。

かなり極論で、キッパリ言い切ります。

他の視点もありますが、一般論を唱えても仕方がないので、

あくまでも私の経験上の「実感」でお伝えします。

では一棟目を買うならこんな物件!!

5つのポイントをチェック!!

 

1.「構造」はRC造もしくは鉄骨造。

理由:銀行の融資ができるだけ長く取れるからです。

 

2.「築年数」は30年未満。

本当は20年未満の方が良いですし、築浅であれば良いに決まっています。

しかし、築浅の物件は価格が高く、オーバーローンが出難いので、
最大の妥協レベルとして30年未満としました。

 

3.「場所」は全国どこでも良い。

車で2時間以内に行けるところ、という考え方を時々耳にしますが、近いからといって何か有利なことがあるわけではなく、視野を広げるという意味でも場所にはこだわらない方が良いです。

 

4.「利回り」は最低でも9%以上。借り入れ金利とセットで考える。

利回りだけに気を取られると誤った判断になりますので要注意。

10%以上のものがあればラッキーですが、

その際には「なぜそんなに利回りが高いのか」をよく理解した上で決断しないと、

後々トラブルに悩まされるリスクもあります。

でも初めての物件はせめて9%以上を押さえておかないと。

そして収支は借り入れ金利によっても変わってきますので、

常に「利回りと金利」をセットで考えましょう。

利回り−借り入れ金利=6%以上

になるように。

 

5.「間取り・形態」は ”レジデンス”。

売りに出される物件には大きくわけて

・住居だけで構成される「レジデンス」

・店舗などのテナントを入れる「ビル」

・1階が店舗、上層階が住居という「複合型」

の3種類があります。

「ビル」の方は、比較的利回りが高く魅力的に見えるのですが、1店舗あたりの家賃も高いです。

つまり、一旦空いてしまうと次のテナントが決まるまで収入に与えるインパクトが大きい。

リスクの高い案件です。

テナント募集に自信がある、

という人はチャレンジしても構いませんが、

ただ利回りの高さに惹かれて買うのは危険です。


一方
「レジ」はターゲットが広いため、

管理会社も客付けがしやすく

ノウハウを蓄積していることが多いので安心です。

「複合型」の場合には、物件の場所や現在利用中のテナントの特徴をよく分析し、

今のテナントが倒産する懸念・駅からの距離など次のテナントが入る可能性などをよくリサーチしてから決めるべきです。

「レジ」よりもリスクが高いことは覚えておきましょう。

 

以上、物件を検索するとき、もしくは仲介不動産業者さんから物件を紹介されたとき、

まず最初におさえておきたいポイントです。

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不動産で大失敗をする確率

  2015/08/28    投資の考え方

不動産投資を始めるには、何千万、何億という、

今までに見たことも考えたこともない金額の融資

つまり借金をするケースが多いので、

「もしも失敗したらどうしよう」

「そんな大金、絶対に返せないと思う」

と思って尻込みするか、

自分とは別の次元の話だと思っている方が

たくさんいるようです。

でも、そういうことを考える時、

私がメインバンクにしている銀行の支店長から聞いた言葉が

とても印象に残っています。

不動産業は、他の事業者にお金を貸すよりよっぽど安全なんです。

例えば飲食店なんか、当たり外れがわからないでしょ。

うまくいかなかったらご本人も気の毒だけど、

銀行としてもお金を返してもらえなくなるのが一番困る。

 

飲食店の場合、創業時に店舗を借りたり、機材を準備したりして

少なくても1千万円から数千万円単位でのお金がかかります。

そして万が一、経営不振に陥ったら

手残りがゼロになることもあり得ます。

最悪のケースでは、銀行が貸したお金を回収するために、

お店の設備や在庫品を売り払うことがありますが、

それでも全額は、まず回収できない。

その点、不動産賃貸業は、

①経営者の手腕に委ねられる部分が少ない
(誰がやっても大きな差が出ない)

②土地と建物を担保にしているので、
いざという時に、貸したお金を回収できなくなる心配がない。

という理由で、他の事業よりも

「回収できなくなる確率」が非常に低い

のです。

とおっしゃっていました。

「回収できなくなる確率」のことを銀行では

「貸し倒れ率」と呼ぶそうですが、

一般事業の貸し倒れ率が2%くらいあるのに対し、

不動産事業の貸し倒れ率は、0.2%程度だそうです。

 

不動産融資に積極的な銀行でこの割合ですから、

普通の銀行ではもっと少ないことは間違いありません。

つまり、それだけ

「借りたお金を返せなくなる確率」が低い

ということですね。

そういうことをわかってくれている金融機関からは

比較的融資をしてもらいやすくなります。

 

確かに私も、不動産賃貸業を始めて5年以上になり、

多くの同志を知っていますし、

業界内のアンテナも張っていますが、

「やらなきゃよかった」

「失敗してどうにもならない」

という話は、噂すら入ってきません。 

 

全ての金融機関がそう考えてくれるとやりやすいのですが、

実際は、よくわかっているところと、

そうでないところがあります。

考え方の違いです。

でも銀行の方針は数ヶ月や半年、一年でよく変わりますし、

支店や担当者によっても

随分違うことがあります。

ですので、

自分の目的・事情に合った金融機関、

理解してくれる担当者に出逢うこと

 

も、不動産事業にとっては大切な要素になります。

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