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横浜銀行と東日本銀行が統合すると、融資枠はどうなる?

  2015/10/12    業界裏ばなし

2016年4月を目指して、横浜銀行と東日本銀行が経営統合するそうです。楽待に会員登録している人には、本日「不動産投資新聞」のメールが届いたと思います。そのタイトルが『横浜銀行と東日本銀行の統合は不動産投資市場にどんな影響がある?』というものだったので、興味深く読みました。

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●記事の概要

横浜銀行は、横浜市を中心に国内204店舗を持つ大手地方銀行で、不動産の融資に積極的な金融機関としても有名です。一方、東日本銀行は東京を中心に80店舗を構えており、これまで横浜銀行ではカバーしきれていないエリアを管轄しています。

そう考えると、今まで横浜銀行で融資を受けたかったのに、エリアではじかれていた分、今後融資を受けられる可能性があるのでは、と都合良く考えてしまいます。

ところが、その記事の中に書いてある内容では、現役の東日本銀行の行員と元メガバンクの融資課長が声を揃えて「先のことはわからない」とした上で「融資枠」について言及されていました。

「たとえばA銀行、B銀行に融資枠が1億円ずつあったとして、二つの銀行が合併しても、融資枠は2行分(2億円)にはならない。しかし今回は経営統合なので、持ち株会社の傘下に2つの銀行が入ることになるため、融資枠はそれぞれに設定されるだろう。」

 

●気になるところ

このコメントを読んだ時、私の関心事は「融資枠」というキーワードです。

融資枠とは、何なのでしょう。その人に決められた融資上限の限界のように読み取れます。

よく不動産投資家の間でも、◯◯銀行の融資枠は年収の20倍まで、とかいう言葉を耳にしますが、実際にその人に融資できる金額の上限というものがあったとは、少々驚きです。

私がこれまでお付き合いさせていただいている銀行からは、融資枠よりも物件の評価次第と言われていますし、どんなに低い金額であっても自己資金を入れなければ承認されないケースがたくさんありました。

事実、私は一つの銀行から7億円の融資を受けていますが、既に年収の50倍以上になっています。そして今後も良い物件があったら持ち込んで欲しいと言われていますが、その銀行ではいったい私の融資枠はいくらなんだろうと思ってしまいます。

しかし、現役の行員と元融資課長さんがおっしゃるのですから、「融資枠」があるというのは。その銀行においては確かなことなのでしょう。今まで全く意識したことはありませんでしたが、今後融資枠のある銀行とご縁があった時には、ぜひその「枠の基準」について聞いてみたいと思います。

 

●これからに向けて

私の経験では、自分の枠を過剰に意識することは、自ら可能性を狭めてしまうことになるため、あまり気にすることはないと思っています。一番重要なのは物件の担保価値収益性であり、これは融資枠があったとしても変わりないと思います。そして、それを評価する銀行の考え方も時期によって変わるものと認識して、前向きに活動される方が良いのです。

 

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