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マイナス金利、不動産市場への影響は当面見込めず

  2016/03/05    投資の考え方

ちょっと前の記事になりますが、2/22・29付の週間全国賃貸住宅新聞に

2/16から始まった国内初のマイナス金利の影響についての考察が掲載されていました。

 

マイナス金利とは、

金融機関(銀行)が日銀に資金を預ける際の金利を

マイナスにするもの。

 

つまりお金を預ける時に

預ける側が

利息を支払う

という奇妙な仕組みですね。

 

そうすることによって

金融機関は日銀にお金を預けるよりも

企業や家計に融資する方が有利だと思い

積極的な融資を促されることが狙い。

 

銀行がお金を貸すことによって

モノの売り買いに弾みがつき、

経済が活性化するからです。

 

不動産業界でもこの動きに期待が寄せられ、

金融機関によって

金利が下がったり融資期間が延びたりする

ことがあり得ます。

 

しかしながら、融資条件が有利になっても

実際に新規購入者や買い増しなどの需要が増加するかは不透明

のようです。

 

「銀行は融資を増やしたいとはいえ

見境なく誰にでも貸し出すわけではない。

新規の需要が出てきたとしても、

リスクの高い投資未経験者に融資するとは考え難い」

(アイビー総研 関社長)

 

「今、不動産価格は高騰しているため

今購入できる人はある程度の資産を持っている人に限られる。

その点を加味しても、

初めて投資をする人が格段に増えるといったこともなさそうだ。」

(全国賃貸住宅新聞)

 

さらに

「不動産価格の高騰により、

ローンを組めない非正規社員の増加などを背景に

不動産に投資をしたい、という需要自体が減少している。

 

日銀はさらなる金利引き下げも検討していることから

今後の動向に期待したい」

(全国賃貸住宅新聞)

 

とありました。

 

つまり、マイナス金利だからといって

不動産投資をする人が急激に増えるとは考え難い

と述べています。

 

そのくらいの壁はあって当然だと思います。

でも、

知っているか知らないかで

得する人・損する人

がいるいことも事実です。

 

 

私の意見を付け加えると

 

融資が出やすくなる

ということは

売主から見れば

自分の物件を買ってくれる人

が増えるわけで、

 

そうなるとどうしても

値段を吊り上げられてしまいがちです。

 

買う側にとっては不本意なことでありますが、

欲しい人がたくさんいれば

物件価格は上がっていきます。

 

そうして高くなった

(=利回りが低くなった)物件を

購入して

しばらくは家賃収入で稼ぎ、

やがて値上がりするのを待つ

というのも一つの投資法です。

 

利回りばかりを気にしていると

何も買えなくなります。

 

銀行が融資に寛容になるということは

金利が下がる

返済期間が延びる

などの好条件が引き出しやすくなるので

 

利回りが足りない分は

金利と期間で吸収しながら

落としどころを見つけていくことも大切です。

 

不動産投資のスタイル

物件の選びかた

 

も、時代の流れとともに

柔軟に変えていくことが肝心ですね。

 

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