ブログ

今、収益不動産の価格相場はどのくらい?

  2015/10/10    業界裏ばなし

この1〜2年、物件価格が高騰し、利回りが低い物件ばかりで、なかなか購入に踏みきれない方もいらっしゃると思います。

この度、2015年9月に不動産ポータルサイトの健美家に新規登録された区分マンション、一棟アパート、一棟マンションについて、それぞれの物件数、物件価格、表面利回りの集計が公表されました。

リンクはこちら

概要は以下の通りです。

区分マンションの平均価格

前月比+3.6%(+50万円)の1,440万円

(前年同月比では+23.6%(+275万円)の上昇)。

表面利回りは8.14%(前月比+0.04ポイント)と僅かに低下し、前年同月比では-1.04ポイント下落。

登録件数は6,740件で減少傾向。

 

■一棟アパートの平均価格

前月比+0.9%(+51万円)の5,617万円

(前年同月比では+12.4%(+623万円)の上昇)。

表面利回りは前月比-0.05ポイントの9.42%で、僅かな低下に留まっている(前年同月比では-0.67ポイントの下落) 。

登録件数は3,756件で増加傾向。

 

■一棟マンションの平均価格

前月比-2.8%(-421万円)の1億4,569万円

前年同月比では+0.7%(+107万円)と微増したものの、2015年の推移からは、2月をピークに「上げ止まり」の様相も感じられる。

表面利回りは前月比-0.04ポイントの 8.52%前年同月比では-0.3ポイント。依然として低下基調にあるものの、低下幅は縮小する傾向が見られる。

登録件数は2,503件で増加傾向。

 

ということで、区分マンションも1棟アパートも価格が上昇しています。1棟マンションは、前月比2.8%下がっているとはいえ、利回りはほぼ横ばいか、僅かながら下がっています。

こういうデータはあくまでも平均値であり、必ず全ての物件が同じ傾向にあるわけではないのですが、市場の動きとしては参考になります。

さらに同サイトに後日発表された別の分析結果も見てみます。

●一棟マンション価格は2015年初より645万円下落も利回りはダウン

『2014年4月~6月期から急上昇を続けてきた一棟マンション価格だが、2015年1月~3月期の1億5,458万円を最後にやや下落傾向が見られる。とはいえ、2012年1月~3月期の1億3,130万円に比べると、今期は1億4,813万円と、1.12倍以上

当然、登録物件投資利回りも2012年10月~12月期の10.20%を最後に10%を割り込み、さらに2014年4月~6月期の9.10%を最後に9%を割り込んでいる状態。現在は8.57%となっており、全国の区分マンションの8.21%よりも高いものの、一棟アパートより低い状態になっている。

ここ1年間の急上昇は特異だったように思われるが、かつて2008年から2009年にかけて1億6,000万円台を超す時期があったことを考えると油断は禁物だ。』
なるほどー。3ヶ月(四半期)ごとにみると、平均価格は1億4,813万円で、

2015年の始めからは徐々に価格が下がっている傾向

と見て取れますが、

3年前から比べると12%も価格が上がっている

というわけですね。

また、利回りだけにフォーカスすると、

2012年 10%台
2014年  9%台
2015年  8%台

と、じわじわと、しかし確実に下がってきています。

売却価格が上がり、利回りが下がっている、ということは、
家賃相場はそのまま横ばいの状況、ということを意味しています。

更に健美家の分析では、かつて1億6,000万円台を越していたこともあったので、
このまま家賃相場が上がらず、仮にまた物件価格が高騰するような場合には、

まだまだ利回りが下がり続ける可能性もある

ということですね。

利回りが上がらないならば、私たち投資家は借り入れ金利の低い金融機関を選ぶか、自己資金を増やして返済額を減らすという、厳しいビジネスモデルを選択しなければならなくなります。利回り8%台でオーバーローンを引くなら、金利は1%台が欲しいところです。

そして購入した後も、金利下げやコスト削減などの経営改善に取り組み続けることが一層重要な課題になっていきます。

 

 

頭金ゼロで7億の資産をつくる
桜木不動産投資塾

のホームページはこちら

  関連記事