不動産投資家にも共通する「環境と教育」
2015/12/05 業界裏ばなし
今日、参議院議員で実業家でもある渡邉美樹さんの講演を拝聴する機会がありました。
渡邉美樹さんは、居酒屋の「和民」で有名なワタミ株式会社の創業者であり、都内にある学校法人・郁文館高等学校の理事長でもあります。
今日はその郁文館の説明会で、教育理念をお話しされていました。
郁文館は別名「夢学園」とも呼ばれ、学校のあちこちに「夢」の文字が飾られ、
夢を持つこと、夢を叶えるために努力すること
の大切さを教える旨をモットーとしています。
渡邉氏はこれまで20年以上の企業経営を通じて、毎年5,000人の新卒者と面談をしてきました。その中でずっと聞き続けている共通の質問があるそうです。
・今、あなたはワクワクしていますか?
・好きなことを仕事にしようとしていますか?
この質問に「Yes」と答える新卒者は、
たった3%しかいないそうです。
逆に
これまで一番ワクワクした時期はいつか、と尋ねると
大学に入学した時
という答えが一番多いそうです。
大学入学時にはワクワクし、
大学卒業時にはそれを失っている
ということです。
その原因は、高校までの学校教育が「大学入学をゴールにしている」からだ、
と渡邉氏は力説します。
厚生労働省からの報告では、
20代の正社員の
3割が
「はたらきたくない」
と答え、
7割が
「お金のために働いている」
と回答しています。
「仕事が生きがいである」
と答えたのはわずか13%だそうです。
財団法人日本青年研究所の調べでは
世界の高校生に共通した質問
「あなたは将来、偉くなりたいですか」
との問いに Yes と答えたのは
中国 89%
アメリカ 75%
韓国 72%
日本 46%
でした。
日本にはそれだけハングリー精神が足りない、と受け止められています。
それどころか、日本の高校生から聴く実際の意見として
「他人に迷惑をかけなければ何をしても良いのではないか」
という偏重があり
欲がない
関心がない
愛がない
というのが今の若者の特徴だそうです。
これまでの学校教育が、そうした若者を育てた、ということでしょうか。
約40年前にアメリカで行われた高校生の分析結果が紹介されました。
ある進学校のクラス編成において
例年、成績の良い方から順にA,B,C・・・と組を作っていくにあたり、
なぜかその年だけは順番を間違えて、一番成績の悪い方がAクラスになり、
一番成績の良い方が最下位のクラスになってしまったそうです。
ところがその後、それぞれの組になった生徒の成績に大きな特徴が見られました。
間違えて上のクラスになった人は成績が上がり
間違えて下のクラスになった人は成績が下がる
つまり
最初は勉強できなくても、最上位クラスになるとグングン伸び、
最初は勉強ができても、最下位クラスになるとやる気を失う
という結果です。
環境が、これだけ本人のやる気を左右する、という分析です。
このように、学校教育=環境が、人のモチベーションに大きく作用し、
夢や目標を認識し続けられるかどうかで
その人の未来が変わってきます。
この話を聴いて、学生だけでなくサラリーマンにも同じことが言えるのでは、と感じました。
希望に燃えて会社に入り、いつしか夢や目標を失い、
なんとか定年まで勤められればいいや、と思うようになる人が多いのではないか
と感じます。
それも日本の会社が、そのような風土になっているからだと思います。
そんな中で、新たに夢や目標を持ち、
不動産投資を活かして人生を変えていきたい、
と、私と関わる人には感じてもらいたいし、
これからもそういう人々を応援していきます。
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