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不動産オーナーはガス料金の値上げにも敏感?

  2015/11/27    業界裏ばなし

昨日のニュースでは、都市ガス4社が11月26日に発表した来年1月のガス料金は、液化天然ガス(LNG)の価格調整を受け、燃料費調整制度に従って値上げすると報じました。

あまりにも多くのニュースソースで報じられているので、いったいどうなっちゃったんだろう、と思いましたが、実際の値上げ額では標準家庭の月額料金で8円〜18円だそうです。

しかし、金額の大小ではなく、不動産事業を営んでいることで、こういうニュースにも耳を傾け、関心を持つようになっている自分に「びっくりぽん」、です。(NHK朝の連ドラ・朝がきた より)

 

収益不動産では、都市ガスの物件をプロパンガスに切り替えることで、オーナーにとっては経費節減につながることがあります。

プロパンガスの会社は、全国で2万社もあると言われていて、つまり競合が多い業種です。その上、都市ガスからのシェア奪取を図ろうと狙っている会社さんが多数ありますので、プロパンガス会社に切り替えるとたくさんのサービスをしてくれるわけです。

例えば1台10万円くらいかかってしまう給湯器の交換が無料になる

というのが標準的なサービスです。

その他、カラーモニター付ドアホンを設置してくれたり、

お風呂の追い焚き機能追加、

それにエアコンの無償交換

にも対応してくれるところがあります。

 

しかし、あまりたくさんの特典をつけると、その分が入居者のガス料金に反映され、お客様の不満へとつながり、やがて退去される原因にもなりかねないので要注意です。

 

私もかつて、所有するマンションを都市ガスからプロパンガスへ切り替えようとした時、管理会社の方から猛反対にあいました。これからの入居者さんが物件を選ぶ時、

「プロパンガス」というだけで敬遠されるから、という理由です。

それだけ「プロパンは値段が高い」、「都市ガスは安い」というイメージがあるとのこと。

 

恥ずかしながらそれまで、私はそのようなことを全く関知していませんでした。

自宅は都市ガスですが、プロパンガスのボンベを置く場所がないし、交換のためにわざわざ業者を呼ぶのが面倒だから、くらいに思っていました。

 

でも実際には、私はプロパンガス会社の方に都市ガスと同条件で価格体系にしてもらいましたし、都市ガスだって値上げすることがあるのです。

 

さらに集合住宅の場合には、特にスペースの問題がなければ、災害時にも強いプロパンの方が入居者の安全確保のためにはよろしいんじゃないか、とさえ思っています。

 

いずれにしろ、人は新聞やテレビで報道されると、イメージだけで印象づいてしまうので、本質を見失わないように気をつけるべきだと痛感しました。

 

不動産投資をしていることで、いろいろな人脈が広がるだけでなく、世の中の地味なニュースにも耳を傾けるようになって、見識も広まります。

 

桜木不動産投資塾

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