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電気料金を節約する「電子ブレーカー」とは?

  2015/10/14    最新情報, 業界裏ばなし

経営改善に向けた重要な施策として、水道光熱費、中でも電気料金の削減があります。電気代は主に共用スペースの使用量にかかってくるので、どうやって節約するのかわからないというのが普通の感覚だと思います。しかし、最近のテクノロジーの進化でとても便利なシステムが開発されています。

 

  • 電子ブレーカーの仕組みと効果

電子ブレーカーの商品自体は10年以上前からあったようですが、賃貸マンションに導入されるようになったのは4〜5年ほど前だそうです。しかし、現在でもこの機器に詳しい不動産会社は少ないようですし、必ず電気代の削減につながるわけではなく、物件によって効果の有無がありますので、不動産投資家の間でもまだまだ普及し難い点があるのだと思います。

難しい話は苦手なので、私の把握している範囲で平易な言葉を使って説明させていただくと、ブレーカーというのは、複数の機器で使われる電流の量を感知する装置であり、そもそも過電流による出火を防ぐ役割のものです。電子ブレーカーはその電流をCPUというコンピューターのデジタル制御によってより安全に、過電流を抑える機能を備えています。

 

そして、電子ブレーカーを導入して電気料金の削減をはかる、ということは、いわゆる携帯電話の料金プラン見直しのようなものだと思います。最初はよくわからなくてとりあえず高いプランに入ったけど、実際に使っている量に応じて最適なプランに加入し直す、というイメージです。

 

  • まずは電気料金体系を理解する

一般家庭で支払う電気料金は、契約種別を「従量電灯B」と言い、照明や家庭用電気機器の使用にかかる料金体系から成っています。契約の単位は「A(アンペア)」で表され、10Aから60Aまで7段階の基本料金と、使用量に応じた電力量料金の合計を支払います。そしてこれは、収益物件でも同じものを契約します。

 

そしてもう一つ、業務用の電力契約として、工場や商店、マンション等でモーターなどの強力な電動機を使う需要に対応したものがあり、「低圧電力」という契約種別になります。契約の単位はkW(キロワット)で表され、1kWあたりの単価計算による基本料金と、使用量に応じた電力量料金の合計が課されます。なぜ「低圧」というのかというと、これは契約電力が50kw未満の施設用で、さらに大きなものには「高圧」「特別高圧」のカテゴリーがあり、ビル・百貨店・スーパー用です。ここでの説明は、多くのマンションに適用される「低圧電力」契約に限定して話を進めます。

 

さて、電気の契約に「従量電灯B」と「低圧電力」の2種類があるところまではご理解いただいたと思いますが、電子ブレーカーの導入によって効果が表れるのは、主に「低圧電力」契約の部分です。

「低圧電力契約」には2種類の決め方があり、普通は「負荷設備契約」の設定になっていることがほとんどです。これをもう一つの「主開閉器契約」に変更することにより、基本料金が削減できる、というノウハウです。

 

それでは、どのくらい削減効果があるのか、私の実体験を踏まえて明日、解説します。

 

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