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不動産会社の人は自分で物件を買わないの?

  2015/09/28    よくある質問

 

収益物件の購入を勧める不動産会社の人が、

「これはお買い得ですよ」

と言っておきながら

自分で買わないのはおかしいじゃないか

という意見を聞くことがあります。

 

確かに、そんなに良い物件で、絶対に儲かるというのなら

自分で買うはず、

と勘ぐる人がいるかもしれません。

 

この点について、私は自分なりに納得していることがあります。

 

まず、不動産会社の人も、キャリアの長い人や職務のポジションが高い人は、

収益不動産を1、2棟、持っている人がザラにいます。

 

ではなぜ、良い物件を片っ端から買い続けないのでしょうか。

 

それは、不動産投資があくまでも融資を引く前提で行われる場合、

例え不動産関連の会社とはいえ、その属性が特別高いわけではなく

融資をしてもらえる金額にも限度があるからだと思います。

 

金融期間がお金を貸してくれるなら、どこまでもやりたい、

というのが不動産投資家の心理。

でもなかなか思うようにいかない、

もしくは実績を積み上げるまで時間がかかる、

というのは、サラリーマンである限り

ほぼ同じ条件なのでは、と思うのです。

 

業界には若い社員さんもたくさんいますが、他の会社と同じく、

年収や会社の規模、業務内容など、いわゆる「属性」が重要になり、

まだ高額の融資を受けるに足るキャリアを積んでいないこともあります。

実際、私の物件を斡旋してくれた社員さんは、

今は買えないけれど、いつか絶対買えるようにないたい

とおっしゃっていました。

 

買いたくても買えない、という状況ですね。

 

もう一つは、

不動産投資は「投資」であり、

リスクを伴うもの。

つまり貯金ではないので、100%確証ということはありません。

 

これは不動産会社さんが客に物件を売る時にも

同じことを言うと思います。

 

ですので、今、不動産投資をするべきか、

その物件を購入すべきかどうか、は

すべてその人のビジョンに委ねられます。

 

この人にとって良い物件が、

あの人にとっても良いわけではないということです。

 

そのリスクを冒すより、不動産売買で得らえる仲介手数料の方が

ずっと確定した利益が得られるのです。

 

従って、

「事業経営」という主旨で不動産業を始めた会社は

無理してリスクのある投資案件を自ら買い漁るのではなく、

きちんと斡旋して、その手数料で利益を上げる方が

継続的な事業モデルなのだ、

と思う次第です。

 

ですので、

この人、本気で良い物件だと思って勧めているのだろうか

ということに関しては

そういった感情的な基準ではなく、

きちんとデータで判断すべきだと思うのです。

 

そうして自分なりの正しい判断基準を持つことができれば

親身になって斡旋してくれる不動産業者の方と

出逢える確率も高まるのです。

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