不動産仲介業者はなぜ儲かるのか?
2015/08/23 誰にも聞けない基本知識
不動産売買では、物件を売る人がいて、その物件を買う人がいて
成立しますが、ではなぜ、その間に入る仲介業者が利益を得られる
のでしょうか。
それは、仲介手数料というものがあるからです。
売買価格の3%+6万円
が、法律で守られている上限としての基準です。
例えば1億円の物件を売買する場合、一般的には
売主は仲介業者に1億円×3%+6万円=306万円
買主は仲介業者に1億円×3%+6万円=306万円
を仲介手数料として支払うことになります。
もしも一つの不動産会社が売主と買主を引き合わせた場合には
両方を合わせた612万円
を得ることができます。
(業界用語でこれを「両手」と言います)
すごいですね〜。
売主から頼まれて、買主を見つけて
契約書を作って、金融機関との段取りをつけて
612万円!
仲介業というものは随分と割の良い仕事に見えますね。
では、売主が仲介業者を頼まず、
直接、買主を見つけて売買すれば、お互いの手数料を
節約できると思うかもしませんが、それは極めて危険です。
仲介業者は、ただ物件を紹介するだけでなく、売買に伴う
あらゆる仕事を請け負ってくれるのです。
- 売買契約書の作成と締結
- 金融機関への融資申込代行
- 引渡時の税金・管理費・家賃の清算
- 所有権移転登記・抵当権設定登記の手配
- その他全ての雑務
このため、不動産仲介業者は必ず「宅地建物取引士」(宅建)
という資格を持った人を最低1名、社に所属させなければなりません。
逆の言い方をすれば、宅建を持った人が一人いれば、比較的容易に
不動産仲介業を始めることができます。
それだけ参入障壁が低いとも言えます。
したがって、仲介不動産会社には様々な社風と
いろいろな人種の方々がいます。
六本木や表参道の一等地に豪華なオフィスを構える会社や
薄暗いマンションの1室を借りている会社、
軍隊のように統制の取れた会社、
たった一人で運営している会社などなど。
大きければ安心という訳でもないし、一人でやっているから信用できない
というものでもありません。
不動産の売買は、家が代々の資産家でもない限り、
ほとんどの人が初めて、もしくは不慣れな経験になります。
だからこそ、
自分のことを親身になって考え、
仲介をしてくれる業者さんとの出逢いがとても重要になります。
そういう不動産会社と付き合えるようになるには、
日頃から、
自分の目標や投資方針を明確にしておくこと
即行動・即判断できること
そして
常に感謝の気持ちを持って接すること
が大切です。
自分の準備ができたら、あとは手当り次第に
行動してみることから、投資家への道が始まります。