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不動産投資家として震災に思うこと

  2016/04/21    投資の考え方

この度の熊本地震で被害に遭われた方々には

心よりお見舞い申し上げます。

 

かくいう私も、2011年3月11日の東日本大震災で

衝撃的な被害を受けました。

 

千葉県浦安市は、関東地区で最も打撃を受けた地区の一つですが、

 

市内一帯の中でも、特に被害が大きかったエリアに

 

私の住まいがあり、

 

液状化で家の前が洪水のように水浸しになった後、

 

水がひいて、真っ黒な泥だけが残りました。

 

 

黙っていても消えてなくらないので

 

自分で何日もかけてシャベルでかき出し、

 

積み上げた泥は「かまくら」のようになりました。

 

雪なら溶けて流れるのですが、

 

泥はそうはいきません。

 

 

市から配られた土嚢袋に詰めこんで

 

トラックに乗せるところまで運んで行きました。

 

 

自宅が8.3cmほど傾き

 

家の中で体のバランスを保てない状態に

 

妻と子供たちは気分が悪くなり、

 

30分といられない状況でした。

 

 

ガス・電気はもちろん、

 

水も全く出なくなって

 

ペットボトルもすぐに底をつきました。

 

 

「ライフライン」という言葉を

 

これほど重く実感したことはありません。

 

 

水のない生活

 

それは手を洗うこともできずトイレも行けず

 

もちろん風呂に入るなど夢のまた夢。

 

生活のリズムを根底から覆すものでした。

 

 

あの時の不気味な静寂は

 

今でも忘れられません。

 

 

私たち家族4人は、被害の少なかったエリアに

 

6畳一間の部屋を借り、

 

二ヶ月間の避難生活を送りました。

 

 

この時、「住居を提供できること」は

 

社会的にものすごく貢献することなのだ

 

ということを痛感し、

 

それまで単に「投資」という感覚で

 

少しだけアパート経営をかじっていたスタンスを改め

 

大家として入居者に貢献できるようになりたいと思い

 

徹底的に勉強をはじめました。

 

 

だから私は、今の活動を「不動産投資」と呼ぶのは本意ではなく

 

あえて「不動産賃貸業」と言っています。

 

 

利益を確定するために

 

安易に売却する気にはなれず、

 

きっちりと満室にして

 

できる限り快適な住まいを

 

一人でも多くの人に提供したいのです。

 

 

私たちの事業には、

 

必ず入居者の満足度向上を目指し

 

関わる業者の方々はそれを支える大切なパートナー

 

という意識が欠かせません。

 

 

衣・食・住という

 

人の生活に欠かせないカテゴリーの中で

 

その一翼を担うことができる

 

この仕事に誇りを感じています。

 

 

もちろん、良いことばかりではないし

 

リスクや不安も尽きないのが現実ですが

 

時にはこういった原点に立ち返り

 

今、自分ががんばっている意味を

 

自分なりに問いかけるみることも大切です。

 

 

そして、失って初めて気づくのではなく

 

日頃から感謝の気持ちを忘れずに

 

これからも真摯に人と関わり、

 

今、自分にできることに全力で取り組む

 

そんなスタンスを貫いていきたいと思います。

 

 

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