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悪徳不動産会社とは?

  2016/11/21    最新情報

 

先日のYahoo!ニュースに

「不動産仲介業界の悪しき実態」

と題して、夕刊フジの配信内容が掲載されていました。

 

悪しき実態、とはマンションの売却に関することです。

 

一般的に、自分の物件の売却を行うときは

ネット上で「○社一括査定」などのサイトに

データを入力して

 

そこから上がってきた査定額を見ながら

金額の高さや

会社の知名度などを基準に

売却の仲介を依頼します。

 

その仲介の依頼方法は、主に二つの契約形態があります。

 

一つは、複数の不動産会社に売却を依頼する

「一般媒介」。

 

もう一つは、「専任媒介」といって

これは、売却をその一社にしか頼まない、という方法。

頼まれたその一社は、

物件の情報をレインズ(不動産流通標準情報システム)に掲載し、

日本中の不動産業者に対して公開します。

 

そして買い手がつくかどうか、

状況を2週間に1回以上、売主へ報告する義務があります。

 

その際、「悪しき実態」というのが

仮に別の業者から買い手がついたとしても、

「今、別の方と商談中です」

などと言ってブロックし、

あくまでも自社だけで買い手を見つけてしまおう、

とする会社がある、と。

 

こうすることで、売主と買主の両方から

物件価格の3%程度の仲介手数料が入るからです。

 

例えば1億円の物件を仲介すれば

売主側から300万円、

買主側からも300万円もらえます。

 

外から買い手を見つけてこられると

自社に片方の手数料が入らなくなってしまうので

ブロックするのだそうです。

 

もう1点の「悪しき実態」は

意図的に何ヶ月も買い手をつけないようにして

素人の売主に対しては

「価格が高すぎるから売れないんですよ」

と言い、じらしながら結局売価を下げさせるそうです。

 

しかもそれを他の業者とつるんで、

安くさせた物件をその業者が買い取るようにし、

次に大きな利益を乗せて

本来の適正価格で売り抜くそうです。

 

これはもう、かなり悪質な「だまし」だと思うのですが、

夕刊フジは

「これを大手でも平気でやっているのが

今の不動産仲介の世界である」

 

と締めくくっています。

 

こういう記事を読むと、ほとんどの人は当事者ではないので

へぇー、不動産業界って、怖い。

 

などと、直感的に思うのかもしれませんね。

 

確かに、専任媒介を依頼するには

きちんと信頼のおける会社に依頼するべきで、

そうなれば親身になって売却を成約してくれたりします。

 

その辺りは、きちんと不動産会社と関係を構築して

自らも勉強して

コトに当たれば良いのです。

 

多少の事実もあるのかもしれませんが、

いたずらに「不動産会社が悪」

みたいな表現は、単に人々の不安を煽るだけで

あまり好ましくないですね。

 

さらにこの話は、一般の人が、自宅を売却する際の

警鐘として記載されたのかもしれません。

 

私たち不動産投資家、もしくはこれから不動産投資家になろうという方は

 

このような偏った見方の記事を読んでも

動じずに、正しい知識と人間関係を構築されることを

お勧めします。

 

 

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