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マイナス金利が不動産市場を活性化させる理由とは?

  2016/05/25    最新情報

今日届いた全国賃貸住宅新聞 No.1225の最終ページに

「マイナス金利で固定利率1%割る」

 

という見出しの記事が出ていました。

 

このタイトルを鵜呑みにすると、

「おー、やっぱりマイナス金利は投資家にとって魅力的なんだ」

との印象を持ってしまうかもしれませんが、要注意です。

 

 

記事によると、恩恵を受けているところと受けていないところがあります。

 

 

都内の区分所有マンションを販売する会社は

 

4月に開かれたセミナーに180名が殺到。

問い合わせもマイナス金利発表前に比べて1.8倍に伸びた。

1,800万円〜2,000万円の価格帯を中心に

ローン平均金利は初めて2%を割った、とのこと。

 

 

一方、新築アパートを販売する会社は、

 

問い合わせは増えている感があるが

実際の契約者数に影響があるわけではない、とのこと。

平均7,000万円〜8,000万円で

提携ローンは2.3〜2.6%。

 

 

続いて金融機関についても記載があります。

 

オリックス銀行は融資対応エリアを拡大

埼玉県熊谷、栃木県小山、茨城県の水戸・土浦などの北関東地区。

金利は3% に据え置き。

 

横浜銀行も、通常の営業エリアに加え、

群馬・大阪・名古屋にも個別に対応するという。

 

日本政策金融公庫ではほぼ変化なく

女性だと利率が上がるプランがあり

不動産投資を始める女性の関心が高まっているそうです。

 

 

最後に不動産オーナーのコメントがありました。

 

「取引のある地銀では2〜3年固定で0.8%まで金利が下がっている」

「賃貸経営を始めて1〜2年で所有物件が2〜3棟でも同水準のオーナーもいる」

そうです。

 

 

低金利なら不動産投資をやるべきか

 

確かに金利が1%を切ることをきっかけに

不動産投資を始めようと思う人が増えてくるのも無理ありません。

 

しかし、買える人が増えるとどうなりますか?

そう、売る人が強気になり、値段が上がるのです。

 

物件の値段が上がると、利回りが下がります。

 

例えば

利回り10%の物件を金利3%で買うのと

利回り8%の物件を金利1%で買うのは

計算上、ほとんど同じことなのです。

 

金利が安くなるということがそのまま

「儲かる」とはならない

という点をしっかり理解しておくことが重要です。

 

 

金利と利回り・返済期間の関係が正しく理解できている人は

ブレないと思いますが、

「マイナス金利時代の今が買い時ですよ」

なんていう販売会社のトークに乗せられて

 

融資が下りやすい2,000万円前後の物件を

即購入してしまうと

こんなはずじゃなかった

となることも十分あり得ます。

 

金利と利回り・返済期間を把握して

キャッシュフローをしっかりつかんでおくこと

これだけは忘れないでください。

 

「低金利の今が買い得」は

お金を貸す側・物件を売る側だけの理屈なのです。

 

その点も含め、セミナーでわかりやすく解説します。

 

 

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