ヤミ民泊は近隣住民からの苦情に注意?
2016/06/27 最新情報
6月20日付全国賃貸住宅新聞の1面で「ヤミ民泊」という
言葉を初めて目にしました。
興味深い、と言っては不謹慎かもしれませんが、
たしかに旅館業の許認可を受けずに営業するならば
「ヤミ」と呼ばれるのも止むを得ないですね。
このヤミ民泊に対する苦情が増えているそうです。
同紙の調べでは、東京都の各区、大阪市、京都市、福岡市で
保健所への問い合わせ件数が倍増しているらしく、
例えば新宿区では4月1日から5月末までに44件の苦情が寄せられています。
2015年度は一年間で95件だったのに、
今期はわずか2ヶ月で前年の4割に達したということです。
苦情の多くは集合住宅に関するもの、
つまり自宅に泊めるタイプではなく、まさに賃貸物件に宿泊させるパターン。
内容としては
「外国人の出入りが多い」
「夜間の騒音がひどい」
といった状態から、無認可の民泊営業をしているのではないか、
と疑って調査を求めてくるようです。
近隣住人の苦情から「ヤミ民泊」がバレることになるのですね。
一方、「国家戦略特区」として民泊が条件付きで認められている大田区では、
通報件数は9件にとどまっています。
法規制が整備されていれば、住民の理解も寛容ということなのでしょうか。
そんな中、行政も対応に苦慮しており
「国による制度化への動きが進んでいるが、
たとえ法案化されても近隣住民の理解を得られなければ
民泊は普及しないのではないか」という声もあります。
訪日外国人の数は年々増加しており、
観光庁は6月15日に2016年の訪日客が過去最速ペースで1,000万人を超えたと発表。
宿泊施設の受け皿として民泊の法制化が急ピッチで進められています。
現在でもすでに大阪・東京などはなかなかホテルが取りにくくなっており、
2020年の東京オリンピックまでにはますます逼迫することが容易に想定されます。
賃貸物件の新しい形として、短期の滞在をそれなりの料金で実現すれば、
需要と供給のバランスが良くなって
貸す方にも借りる方にもメリットとなるわけですね。
それでも外国人が異文化を持ち込むということで
騒音や部屋の使い方、ゴミの処理などについて
近隣の住民が迷惑に感じて
クレームにつながることもあり得るのでしょう。
特に日本人はそういうマナー違反には
いかにも既得権を侵害されるかのように
文句を言う人が多そうです。
民泊の制度化をめぐる政府の動きは
ますます活発になっており
これまで旅館業法でしか許されなかった規制も
緩和される方向で進んでいます。
しかしせっかく国や行政がいろいろと対応を進めても、
急速な変化に対応しきれない国民との温度差が広がりつつあります。
難しいな日本。
日本だけでなく、国レベルで制度を変えるというのは
ちょっとやそっとではうまくいかないんだなぁと実感します。
法律が絡む以上、
この問題は慎重に対処した方が無難ですね。
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