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民泊事業で採算の取れる可能性は?

  2016/06/18    投資の考え方

民泊には、主に3つのタイプがあります。

 

自宅の部屋を貸す

 

自分の所有物件を貸す

 

部屋を借りて、他人に貸す

 

このうち、自己資金がなくても、不動産オーナーでなくても

ビジネスとして展開できるものは

「賃貸部屋を借りて、そのまま民泊」に貸し出す

 

というパターンです。

 

 

では、この民泊事業において、先日の閣議決定にて

上限を180日とされた今、

果たして採算性が取れるのかどうか、

気になるところです。

 

6月13日付 全国賃貸住宅新聞Vol.1228に

180日を上限とした民泊事業の採算シミュレーションが

掲載されていましたので、ご紹介します。

 

宿泊案件が1泊2日の場合、2日としてカウントされるので

1泊のみの利用で考えた場合は、

最低90泊の運営で180日に達することになります。

 

シミュレーションでは、連泊で考えて179泊180日を上限と

して考えます。

 

まず、一泊の宿泊料を8,000円とすると、

179泊で1,432,000円の売り上げ。

 

ここから、清掃費・光熱費等を一泊2,500円とした場合

179泊分で447,500円。

 

その部屋を借りている家賃が70,000円とすると

年間で840,000円、

 

保険料が年間10,000円、

 

家具・家電のレンタル等諸費用を年間50,000円、

 

とした場合、管理費の合計は年間900,000円になります。

 

1,432,000円の売り上げから

清掃費・光熱費、+管理費の

447,500円+900,000円=1,347,500円

を差し引くと、

 

年間で84,500円が手残り、

ということになります。

 

180日上限の規制を遵守すると

84,500円しか年間利益が残らない

ということですね。

 

 

また、上記の家賃・経費設定での損益分岐点は

164泊

となっています。

 

言い換えれば、

宿泊料 1泊8,000円

維持費 1泊2,500円

家賃  月70,000円

の物件の場合、

 

165泊の宿泊売り上げをとって、ようやくトントンとなります。

 

 

最後に、賃貸ではなく所有物件の一室を民泊に出した場合、

本来ならば家賃7万円で180日(3か月)貸すと21万円のところ

上記の民泊方式で1泊あたり5,500円の売り上げになるのですから

179泊で984,500円になります。

 

都合良いことだけを考えれば、その後で通常の月貸に戻すと、

残りの9ヶ月でまた月7万円の収入が入ることになり、

これはすごいことになりますね。

 

ここまでMAX 思い通りいかないにしても

民泊の採算性を上げるためのポイントは

 

「180日規制」を遵守する限り

・連続して宿泊できる予約確保

・管理費の節減

がカギを握りそうです。

 

そして個人的な所感としては

「民泊のために部屋を借りて事業を行うのは相当厳しい」

「もともと持っている部屋で、空室による収入減を補う目的で展開」

という感じですね。

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